『ブリジット・ジョーンズ』最新作をオランダで見ました
今年の8月末からオランダに留学しています。
今回は、現地で見た最新映画について書きます。
日本ではまだ未公開の、「ブリジット・ジョーンズ」シリーズ最新作
『Bridget Jones's baby 』(邦題:ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期)を見てきました。
それにしても変な邦題ですね。
そのまま『ブリジット・ジョーンズの赤ちゃん』とかでいいのでは。
ホラー映画みたいなタイトルになっちゃいますが。
『ローズマリーの赤ちゃん』的な。
以下、内容はそこそこに、映画館の様子を書いてみます。ネタバレなしでいきます。
ストーリー
日本版の予告編を見ていて驚いたのですが、決定的な要素が隠されていますね。
英語版では普通にそのことが中心のトレイラーなのに…。理由はよくわかりませんが、とりあえずここでは書かないでおきます。
内容のことをもっと書きたいのですが、ネタバレをしたいと何も書けないのですね。
とてもモヤモヤしますが…興味のある方は、英語版の予告編を見てください。
一応簡単にストーリーを書いておくと…
43歳になったブリジット・ジョーンズは、仕事はうまくいってるものの、恋愛はさっぱり。
誕生日でも、ひとり寂しく過ごしている。
そんな時、友人に連れられていったコンサート会場で、イケメン・ダンディなIT企業社長ジャックに出会う。
途端にジャックに夢中になってしまう。
一方、同時期に旧友のマークとも再開する。
マークにはもともと妻がいたが、現在は離婚協議中だ。
マークとの再会も楽しんでしまうブリジット・ジョーンズ。
今回もまた、ジャックとマークの間で揺れることになった。
さあ、どちらを選ぶ?!
…という感じです。
ブリジットの気をひこうと、ジャックとマークが奮闘する様子がおかしくて可愛らしかったですね。
内容はこの辺にしておいて、
以下、オランダの映画館の様子を書いていきます。
行き当たりばったりで見ることに
正直に言うと、『ブリジット・ジョーンズ』が見たくて映画館に行ったわけではなかったのです。
はじめ、『The Magnificent Seven』を見ようとしたのですが、チケットが売り切れ。
「なんでもいいや」と思って、『ブリジット・ジョーンズ』を見ようとチケットがあるか聞いたところ、こちらも売り切れ。
10分くらいどうするか考えたのち、仕方なく1時間後の映画を見ようとしたら、直前にキャンセルが出たようで「1枚残ってます」と言われ、それならばと見ることに。
『The Magnificent Seven』は、一昨年に見た『イコライザー』(デンゼル・ワシントン主演)の監督だったので、後々にでも見たいですね。
こんな感じで行き当たりばったりで見ることにした『ブリジット・ジョーンズ』ですが、
結論から言うと、とても楽しめました。
それは映画の内容もそうですが、何より映画館のおかげで楽しめたのが大きかったです。
映画体験
まず、映画体験として衝撃でした。
上映前はずっとガヤガヤしてるけど、映画がいよいよ始まる直前、暗くなった途端静まり返る。
この落差がワクワク感を増していきます。予告が結構長くて少し疲れてしまいましたが、ビールとポテチを食べながらだったので問題なかったです。
ちなみに、音声は英語で字幕はオランダ語です。ちょっと勉強にもなりました。
上映前から騒がしいと思っていたのですが、映画が始まってからさらに驚きました。
まず、反応がいちいち良い。
面白いシーンにはみんな笑うし、感動するシーンには「Oh...』という反応をする。
初めは圧倒されたけど、だんだん慣れていって、後半には爆笑していました。
たまに英語でついていけないジョークもあるんですが、他の人が笑っているポイントを考えたら、「あ、そういうことか」と納得して理解できたことも何度かありました。
言葉の微妙なニュアンスで笑わせるシーンも多くて、難しい場面もありましたが、周りに助けられましたね。
日本との違い
この点が、日本の映画館との一番の違いでした。
日本の映画館だと、あまり大きな声で笑っていると浮いてしまいますよね。
僕は以前、『ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中』(Jackass Presents: Bad Granpa)をミニシアターで見たのですが、
タイトルから察する通り、これはかなりのバカ映画です。
映画館へは笑いに行ったのですが、驚きました。
ほとんど誰も笑わないんですよ。
無理に声を出せ、というわけではないですよ。
でも、吹き出す人もほとんど誰もいないんです。
何度か吹き出してしまったのですが、むしろ横に座っていた人に少し睨まれました。
「なんのためにジャッカスを見に来てるんだよ」と正直思ってしまいました。
他にも、『キックアス2 ジャスティス・フォーエバー』を見た時も同じようなことがありました。
映画館では誰も笑っていなくて、自分だけ笑っていてほんとうに窮屈でした。
吉本新喜劇の観客で、ほとんど笑わない人っていないですよね?
笑いに来てるんだから、そりゃあ声に出して笑うわけです。
僕にとっては、コメディ映画も同じで
笑うために、楽しむために見にいきます。
なので、面白い場面では吹き出してしまうし、声に出して笑ってしまうこともあります。
それが許されない雰囲気の日本の映画館は少し窮屈に感じることもありました。
もちろん、シリアスな映画は静かでいいですけどね…。
一方のオランダの映画館は(僕が行ったところだけかもしれませんが)、観客はみんなよく笑うんですよね。
自然に声に出して笑ってしまう、というような感じです。
様々な態度があるとは思いますが、個人的には、こちらの態度のほうが好きですね。
窮屈じゃないし、家で見ているように、自然に映画を見れました。
あと何より、映画を見ていて楽しかったです。観客みんなで共有しているということなので。
応援上映
一応付け加えておくと、最近、日本でも応援上映というものが登場してきましたね。
僕は行ったことありませんが、日本に帰れば必ず行ってみたいと思います。
TBSラジオ『タマフル』で検証されていましたが、「やっぱり、みんなそうやって映画見たいよね」って少し感動しました。
『貞子VS伽椰子』の応援上映は行ってみたかったですね…。
少し脱線しましたが、オランダの映画館はとても楽しかったという話です。
今回見たのはコメディ映画だったので、またシリアスなものを見れば事情は違うかもしれません。
次はスリラーかホラー映画を見てみたいと思っています。