留学98日目:ライティング、映画グループ
この写真は、大学のカフェテリア(食堂)でよく食べるランチセットです。
今年の8月後半からオランダに留学しています。
今回は英語のライティングの授業と、寮の友達と映画をみる会について。
英語の授業
正規の授業は週3回あるのだが、それとは別に英語自体の授業も受講している。
それは英語のライティングについての授業で、
アカデミック・ライティングとは何か、どのような構成にするべきかから始まり、
学術的な文章を書くための語彙や、文法などを学んでいる。
オランダに来てから一番不安だったのは、やはり「英語の授業についていけるかどうか」だったので、
この授業を正規の授業の他にとることにしたのが9月半ば。
10月から始まり、約二か月、週2回の授業を受けてきた。
この授業はエクストラコースなので、€330を支払う必要があった。
4万円くらいかかっているので、けっこういい値段です。
それなりに高いので迷ったのですが、これからの役にきっと立つだろうと思い受けることにした。
この授業の最終課題として、1500Wordsのレポートを提出する必要がある。
そこまで多くはないけど、やはりライティングそれ自体を教えている授業なので、基準がけっこう厳しい。
先生とのミーティング
今週月曜日、先生とミーティングをしてきた。
僕が提出した第一稿は1000Wordsくらいしかなく、引用の仕方とかも自信がなかった。
何より、語彙面でもあんまり自信がなくて、ミーティングに臨むまではめちゃくちゃ気が重かった。
朝の11時ごろに先生のオフィスへ行き、ドアをノックすると、
まだ他の学生を指導している途中で、「あ、ソーリーソーリー」と謝り外へ出た。
5分くらいして、「入ってきて」と言われて、どきどきしながら入室。
「怒られるかな…。完成度高くないし…。」と思いながら席へ着いた。
先生は、僕のレポートの間違いを直した画面を見せてくれながら、
先生:「まず、基本的には分かりやすく、構成もけっこううまく書けているよ。そのうえで今からいろいろ指摘していくね」
僕:「え、あんまり自信なかったのですが。文字数もすくないし、未完成なバージョンを提出してしまいました」
先生:「第一稿だからこんなのだよ。今から直していけばいいんだし、磨いていけばよりよくなるよ」
という会話があり、励ましてくれつつ、いろいろ指摘してもらった。
いきなり間違いをズバズバ言われるよりも、
このように一方で褒めつつ、間違いはしっかり指摘するという指導法は
あんまり自信のない僕にとってはかなりありがたかった。
最終版は、来週提出。
よりよく改善して、いいものを提出したいですね。
映画を見る会@寮
寮の友達に、「映画グループ入る?」といきなり聞かれ
映画好きな僕は、二つ返事で「いいね、入る入る!」と答えた。
Facebookに招待され、そのグループに入ってみると
どうやら、みんなで一本の映画を見て感想を言い合う会のようだった。
方式としては、
①各自が映画をオススメする
②各自が見たい映画に投票する(自分の推薦以外のもの)
③金曜日の夜に一緒に見て、その後、感想を言い合う
というものだ。めちゃくちゃ楽しそうだ。
友だちが推薦していた映画は以下の通り。
- Children of Men (『トゥモロー・ワールド』、アルフォンソ・キュアロン、2006年)
- Time(『絶対の愛』、キム・ギドク、2006年)
- Harold and Maude(『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』、ハル・アシュビー、1972年)
- Prisoners (『プリズナーズ』、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、2013年)
- Pulp Fiction(『パルプフィクション』、クエンティン・タランティーノ、1995年)
驚いたのは、友達が『ハロルドとモード』を勧めていたことだ。
僕の生涯ベスト10に入るくらい好きな映画なのだ。
思わずその友達に話しかけたが、ちょっと失敗した。
友だちはひとりで部屋にいて、携帯を見ているところで
名前を唐突に呼びかけると、めちゃくちゃびっくりしさせてしまった。
申し訳なかった。
「ハロルドとモード、好きすぎて4・5回は見た!」というと、「Nice!」と笑ってた。
あと、『絶対の愛』も見たことないので、いつか見たい。
韓国のキム・ギドク監督の映画で、「ヨーロッパで人気あるんだなあ」とか思ってたら
勧めてるのがキューバ人の友達でこれまた驚いた。
キューバではインテリ層に人気があるらしい。
あと、「小津安二郎は素晴らしいよね」と彼に言われて
「ごめん、クラシックなのは知ってるけど見たことないんだ…」と僕が言うと
「ありえない!見るべきだよ!」とちょっと怒られた。
彼とは、この前にも「禅カルチャーは素晴らしいよね」と言われ
「ごめん、あんま知らないんだ…」と答えて驚かれた。
小津安二郎、「古典として評価が固まっているのは知ってるけど、見たことない(いつか見よう)映画」リストのトップに位置してるけど
なんとなく気が進まないってのが、ここ三年くらい続いてるな。
これを機会に見てみるか。
年始は寒くて家にいる時間が多そうだし。
『プリズナーズ』は公開当時、友達と映画館で見てけっこう面白かった(というか怖くて後味悪かった)。『パルプフィクション』は最高の映画です。
投票の結果
『トゥモロー・ワールド』に決定した。
ちょうど見たことがなかったので、いい機会だ。
同じ監督の『ゼロ・グラビティ』は面白かったので、たぶん気に入りそうだ。
そういえば、映画館で同監督の『Arrival』が上映されていたので、それもみんなに言ってみよう。
【追記】間違ってました。『メッセージ』(原題:Arrival)は、『プリズナーズ』の監督作でした。なんにせよ、これもけっこう気になってる映画の1つではあります。
明日の夜が待ち遠しい。
あと、自分が驚かせてしまった友達が夜ご飯を作ってくれるそうで、それも楽しみ。
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寮の友達は、相変わらずこういうジョークを言いまくっていて、僕もだんだん対応できるようになってきました。
ポルトガル出身の女の子が、ナイジェリア出身の男の子にバナナを投げつけて笑い合っていました。けっこうきついジョークだなと初めは思ったけど、僕も含めてその場にいた人みんなが笑っていました。
【追記】その人だけを笑いものにしたのではなくて、お互いに人種とか民族ネタを言いまくって笑い合ってるんですね。政治家をネタにすることも多くて、ボリス・ジョンソン、トランプ、ベルルスコーニあたりがよくネタにされてます。