オランダ留学記とその後

2017年9月まで、オランダのグローニンゲン大学(RUG)へ留学していました。

決意表明 修士号

昨年度に日本の大学の修士課程を修了したが、実は、ダブルディグリーの方の海外大学院からはまだ修了をもらっていない。

正確に言うと、一度提出したが、さらに「直し」をもらい、また再提出が必要ということだ。

昨年にメールで提出すると、自分の大学では一応優秀とされた修士論文が真っ赤になって帰ってきた。どこから手を付けていいのやらというのと、いちいち直すのには相当な時間がかかると思ったのだった。就職してから、仕事が忙しくてそのような時間を取れるはずもなく…。それで、1年が経ってしまった。


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向こうの大学院の先生に連絡を取ると、もちろん君がやる気があるのなら全力でサポートする、指摘していたところを早く修正するなりして提出してほしいと言われた。

それで、3月末くらいに文献を読んで少しずつまとめていた。4月もあまり時間が取れなかったが、それでも1000ワードくらいにはまとめた。この章には、あと1000ワードくらいはほしいところである。
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結局、この1年くらい何もできなかったわけだ。でも、その間にもプライベートで本なんかたくさん読んだし映画も見た。優先順位を高くしてなかったということだ。要するに、修了するつもりがなかったんだなと、そうなってしまう。

 

この連休中も、正直進捗はほとんどなかった。家でダラダラと過ごしていたし、忙しい日常から離れて休めてよかった。仕事柄、コロナと言っても休みになっていなかったし、疲れていたから。それで、明日から普通に出勤して仕事再開だ。

どうしようかなと思う。正直、いっそ諦めたほうが楽なんではないかと思った。こんなにズルズル引きずるものでもない。歴代のプログラムで、1年後に修了した人はいたが、それ以上はいない。良くないことだと思う。これは、向こうの大学にも迷惑をかけてしまっているし、こちらの大学にももちろん迷惑なことかもしれない。こちらの大学の指導教員は優しいので、そんなことないとは言ってくれるけど。

改めて、向こうの修士号を持っていることのメリットを考えたい。海外の修士号のメリット。

かっこいいとか抽象的な理由は無しで。

 

まず、今後、留学とかすることがあれば、修士号を持っていることは確実にプラスに働くだろう。研究員とか、博士課程とかに進める可能性もあるかもしれない。何より、海外の大学院の修士号があれば、英語ができるということの証明にもなりやすい、気がする。

あとは、もし仮に今後、国際機関とかで働きたいと思ったときに、有利に働くだろう。実務経験プラス海外大学院の修士号は、やはりプラスだろう。


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あとは、このまま修士号を取れなければ、オランダで過ごした1年間の意味が減ってしまうんじゃないかということ。あの1年は意味が無かったことになる。このままではなってしまう。

オランダでの留学生活はとても楽しくて、そして苦しくて、刺激的で、悲しいこともあって、でもやっぱり充実していた1年間だった。思い出すたび、写真を見返すたび、懐かしくてたまらなくなる。

本当に、行ってよかったと思う。オランダで生活ができて、いろんな国の人たちと友達になって、考え方を知れて、オランダの生活や文化のことを勉強できてよかった。なんというか、照れずに、素直にそう思える。思い出補正かかってる気もするけど。


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映画『ビフォア・サンセット』(2004)を久しぶりに見返した。ビフォアシリーズの2作目。

1作目の『ビフォア・サンライズ』(1995)は、オランダから日本に帰る飛行機で見たのだった。ウィーンを舞台にした会話劇。ヨーロッパへの郷愁を誘うには十分すぎて、見てる間中ずっと「ヨーロッパにはもう帰ってこれないのかな」と考えていた。そして今回のコロナ騒動で、今後2年くらいはヨーロッパに行けないと思う。ソーシャルディスダンシングが求められるだろうから、以前のようにバーやレストランで、見知らぬ人と話したりするようなことも減るだろう。

2作目はフランスが舞台でやはり会話劇。1作目より、こっちの方が好き。この、なんともたまらなく切なく、楽しく、美しく、やるせないふたりの関係。見返すたびに、なんとも言えない気持ちになる。

 

今回見て改めて、オランダでの生活を思い出した。最近、オランダ時代の友達とSkypeをした。みんな元気そうだった。オランダにまた遊びに行って、友達と再会したい。何よりお世話になった先生方にも再会したいし、その時には胸を張った状態で会いたい。

5月中に、課題となっている章を1つ書いて提出したい。期限を決めたほうがいい。無理してでも時間を作るようになると思うので。5/24にしよう。それまでに休みが4日あるし。どこかの平日で有給を取ろう。そうしないと多分終わらないから。そうして、6月中に全体の論文の提出を目指そう。1度出しても、また直されて返ってくるはずだから。こうして、7~8月までには終わらそう。決意表明です。


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