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オランダ留学記 (2016.8-2017.6)

オランダのグローニンゲン大学(RUG)へ留学しています。2016年9月~

居候生活と映画

居候生活(8月28-30日)

フィリップとの居候生活が始まった。朝起きると、彼はオランダ式の朝食とランチを作ってくれている。
オランダでは温かいものは夜にしか食べず、朝昼はコーンフレークやサンドイッチで済ますことが多いらしい。
バターを塗ったパンにチーズとハムを挟んだサンドイッチ、これを毎日食べた。オランダのパンは硬く、乾燥している。日本のパンはかなりしっとりしているんだなと感じた。

 

ここで、少しフィリップについて説明したい。
彼は僕より少し年上で、身長は193センチとかなり高い。ただ、平均身長が185センチのオランダでは普通に見える。
メガネをかけていて、かなりのゲーム好き。レトロゲームの収集も好きなようで、64やゲームボーイ等の任天堂ゲームはもちろん、アメリカのとても古いハードを見せてくれた。1970年代のもので、二束三文で売ってる割にしっかり動き、意外と面白いそう。
もちろん最近のゲームも好きで、パソコンでずっとゲームをしていた。最近は戦車を操作するゲームにハマっているらしい。
僕はほとんどゲームをしないので、あまりよく分からなかった。

フィリップの家に入ってから、ずっと気になっているものがあった。それが、この見事な本棚だ(本人の許可をとって撮影しました)。


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まず目を引くのは、日本のマンガ。英語やフランス語に翻訳されたものが所狭しと並んでいた。そして、日本語のものも並んでいたのでどこで買ったのか聞くと、日本に行ったときに買い集めたそう。日本語を勉強しようと思って買ったが、難しくてあまり読めていないらしい。確かに、日本のマンガをそのまま日本語で読むのって相当な語学力が必要ですもんね。
こちらの方がまだ簡単だと思って、虚淵玄の書いたラノベを買ったという。「普段アニメはあまり見ないけど、まどマギは見たよ」なんて話をすると、「あのアニメはグレートだ」なんて話で盛り上がった。

映画

そして、最も気になったのがやはり、この映画コレクション。かなり自分の好みに合っているのだ。

まず驚いたのが、三池崇史デッド・オア・アライブ』のトリロジーDVDボックス。こんなの初めて見た。1は数年前に見てかなり好きな映画なんですが、2,3はあまり評判が良くなく見ていなかった。が、オランダ人のフィリップは1,2,3全てが揃ったDVDボックスを持っている。「これはすごい!」と驚いていると、『殺し屋1』も発見した。監督は同じ三池崇史。どちらの映画もバイオレンス描写が凄まじいものだ。

聞くところによると、数年前に日本映画ブームが起こったらしく、その時に三池崇史の映画が流行ったそうだ。確かに、僕が日本でチューターをしていたオランダ人の友達も三池崇史の名前はよく知っていた。
他には、深作欣二バトル・ロワイヤル』もあった。このジャンルの映画を抑えているという感じで、本当にいいコレクションだと思った。

僕がなぜこの辺の映画を見ているかというと、日本の映画雑誌『映画秘宝』のせい(おかげ?)である。映画秘宝はそれまでの雑誌(キネマ旬報など)と違い、ホラー映画やカンフー映画など(もちろん他にも色々)を真正面から扱う方針を掲げる映画雑誌である。そして、バイオレンス映画もよく特集されている。
この雑誌の創刊者である町山智浩氏は現在では有名な映画評論家。町山さんのことを友達に教えられて以来、彼の著作映画秘宝を読むようになり、次第にこの手の映画に詳しくなっていったというわけだ。

 

 映画の話が長くなってしまったが、とにかく、フィリップと映画の趣味があったということだ。あとに聞いた話だが、オランダ人が日本映画(それも特定のジャンル映画)に詳しいのは理由があるらしい。数年前までオランダのMTVで毎週、日本映画が放送されていたというのだ。オランダ人の間で最も有名な映画が『バトル・ロワイアル』というから、ジャンルの雰囲気はなんとなく想像してもらえるだろう。

 

オランダに来たばかりで、英語もなかなか十分に(今もだけど)話せない中、趣味が合ったことは本当に助かった。「おすすめの映画は?」と聞かれたので、「君の趣味に合うものだと、園子温地獄でなぜ悪い』がオススメ。白石晃士っていうホラー監督がグレート」と教えました。気に入ってくれるといいんだけど。

BAD TASTE

最後の日、彼はとっておきの映画を見せてくれた。あの『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの監督、ピーター・ジャクソンの初監督映画『バッド・テイスト』だ。

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若き日のピーター・ジャクソンが仲間と4年もかけて作ったという、手作り感あふれるB級自主製作映画。全編血みどろのスプラッター描写はもちろん、ギャグ描写が面白くて、何度か爆笑してしまった。コレクションの中から珍しい一本を見せてくれて、なんだか嬉しかった。

 

ちなみに、来週、彼の家でホラー映画観賞をすることになった。以前公園に行った時の友達も連れてきてくれるという。いまからとても楽しみなんですが、「君が見たいものを見ようよ」と言われている。今年見てとても気にいったホラー映画『貞子VS伽椰子』を見たいと思ったが、海外配給もまだで、やっと日本版のソフトが出たばかりなので断念。どうしようかと迷っていますが、まあ適当になんか見せてもらおうと思います。

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