オランダ留学記とその後

2017年9月まで、オランダのグローニンゲン大学(RUG)へ留学していました。

2020/5/31 進捗

5/24までに、第2章を書き上げるという目標だったが、いざやり始めると「ああでもない、こうでもない」となってしまう。

再開すると、いろいろ気になる点が出てくる。進んているといえば進んでいるけど。ある程度のところで諦めて、提出しないといけない。そのために一応の期限を設けたのだけど。

あと、1〜2週間では仕上げたい、さすがに。6月13日までに2章を書いてメールする。3章は指摘されたところを先行研究から引っ張ってくる。3は6/19に提出。

4以降は、2で立てた理論的枠組みに当てはめて分析していく。5章までは、6月中に完成させたい。

2020/5/19 進捗

 

nllife.hatenablog.com

 上のブログを書いてから10日と少し。進捗はそれなりにあった。この前から1000Wordsくらい書いた。いざ書き始めると、もっとこれ読もう、これ使おう・・・となり、良くも悪くもリスタートした感じ。あと、5日。24日(日曜日)には成果をオランダの先生にメールする予定。23と24が休みなので、なんとかそこで決着を付けたい。

必要だと思って買うだけ買ったけど、きちんと読んでい無かった本を改めて読んだ。選ぶのは全く間違えていなかったどころか、かなり的確に本を選んでいた。3,4月に奮発して、高い洋書を買っておいてよかった・・・。高かった。あとちょっとがんばろ。

 

 

決意表明 修士号

昨年度に日本の大学の修士課程を修了したが、実は、ダブルディグリーの方の海外大学院からはまだ修了をもらっていない。

正確に言うと、一度提出したが、さらに「直し」をもらい、また再提出が必要ということだ。

昨年にメールで提出すると、自分の大学では一応優秀とされた修士論文が真っ赤になって帰ってきた。どこから手を付けていいのやらというのと、いちいち直すのには相当な時間がかかると思ったのだった。就職してから、仕事が忙しくてそのような時間を取れるはずもなく…。それで、1年が経ってしまった。


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向こうの大学院の先生に連絡を取ると、もちろん君がやる気があるのなら全力でサポートする、指摘していたところを早く修正するなりして提出してほしいと言われた。

それで、3月末くらいに文献を読んで少しずつまとめていた。4月もあまり時間が取れなかったが、それでも1000ワードくらいにはまとめた。この章には、あと1000ワードくらいはほしいところである。
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結局、この1年くらい何もできなかったわけだ。でも、その間にもプライベートで本なんかたくさん読んだし映画も見た。優先順位を高くしてなかったということだ。要するに、修了するつもりがなかったんだなと、そうなってしまう。

 

この連休中も、正直進捗はほとんどなかった。家でダラダラと過ごしていたし、忙しい日常から離れて休めてよかった。仕事柄、コロナと言っても休みになっていなかったし、疲れていたから。それで、明日から普通に出勤して仕事再開だ。

どうしようかなと思う。正直、いっそ諦めたほうが楽なんではないかと思った。こんなにズルズル引きずるものでもない。歴代のプログラムで、1年後に修了した人はいたが、それ以上はいない。良くないことだと思う。これは、向こうの大学にも迷惑をかけてしまっているし、こちらの大学にももちろん迷惑なことかもしれない。こちらの大学の指導教員は優しいので、そんなことないとは言ってくれるけど。

改めて、向こうの修士号を持っていることのメリットを考えたい。海外の修士号のメリット。

かっこいいとか抽象的な理由は無しで。

 

まず、今後、留学とかすることがあれば、修士号を持っていることは確実にプラスに働くだろう。研究員とか、博士課程とかに進める可能性もあるかもしれない。何より、海外の大学院の修士号があれば、英語ができるということの証明にもなりやすい、気がする。

あとは、もし仮に今後、国際機関とかで働きたいと思ったときに、有利に働くだろう。実務経験プラス海外大学院の修士号は、やはりプラスだろう。


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あとは、このまま修士号を取れなければ、オランダで過ごした1年間の意味が減ってしまうんじゃないかということ。あの1年は意味が無かったことになる。このままではなってしまう。

オランダでの留学生活はとても楽しくて、そして苦しくて、刺激的で、悲しいこともあって、でもやっぱり充実していた1年間だった。思い出すたび、写真を見返すたび、懐かしくてたまらなくなる。

本当に、行ってよかったと思う。オランダで生活ができて、いろんな国の人たちと友達になって、考え方を知れて、オランダの生活や文化のことを勉強できてよかった。なんというか、照れずに、素直にそう思える。思い出補正かかってる気もするけど。


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映画『ビフォア・サンセット』(2004)を久しぶりに見返した。ビフォアシリーズの2作目。

1作目の『ビフォア・サンライズ』(1995)は、オランダから日本に帰る飛行機で見たのだった。ウィーンを舞台にした会話劇。ヨーロッパへの郷愁を誘うには十分すぎて、見てる間中ずっと「ヨーロッパにはもう帰ってこれないのかな」と考えていた。そして今回のコロナ騒動で、今後2年くらいはヨーロッパに行けないと思う。ソーシャルディスダンシングが求められるだろうから、以前のようにバーやレストランで、見知らぬ人と話したりするようなことも減るだろう。

2作目はフランスが舞台でやはり会話劇。1作目より、こっちの方が好き。この、なんともたまらなく切なく、楽しく、美しく、やるせないふたりの関係。見返すたびに、なんとも言えない気持ちになる。

 

今回見て改めて、オランダでの生活を思い出した。最近、オランダ時代の友達とSkypeをした。みんな元気そうだった。オランダにまた遊びに行って、友達と再会したい。何よりお世話になった先生方にも再会したいし、その時には胸を張った状態で会いたい。

5月中に、課題となっている章を1つ書いて提出したい。期限を決めたほうがいい。無理してでも時間を作るようになると思うので。5/24にしよう。それまでに休みが4日あるし。どこかの平日で有給を取ろう。そうしないと多分終わらないから。そうして、6月中に全体の論文の提出を目指そう。1度出しても、また直されて返ってくるはずだから。こうして、7~8月までには終わらそう。決意表明です。


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レーガン大統領図書館で史料調査

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アメリカ、カリフォルニアから少し離れたシミバレーにあるレーガン大統領図書館。史料調査にやってきた。

少し暑いが風通りは良く、なかなか過ごしやすいところだ。日陰に入ってしまえば十分涼しい。昼過ぎに三十度を超えることはあるが、乾燥しているので悪くはない。

昔、西部劇が撮影されていた場所だという。それくらい、山は荒れ果てていて、乾燥しまくっている。ほとんど雨は降らない。そんな場所に大統領図書館はある。

カリフォルニアの州知事でもあったレーガンは、いくつかの候補地からシミバレーを選んだ。そして、なんとも豪勢な大統領図書館を作った。博物館も併設されており、これまた豪華な作り。エアフォースワンの実物展示は圧巻である。

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そんな彼の、第1期目の東アジア政策について調査しようと思いやってきた。しかし、閲覧できない文書が多い。機密文書扱いになっているのだ。これには脱力した。わざわざこんな片田舎にまでやってきたのだから見せてくれよ、と思う。どうにかしてほしい、と思うがまあどうにもならない。請求かけれるみたいだけど、いつになるか全く分からないし。

 

とにかく、2週間ここで調査をしている。いまは図書館に来るのは4日目ですっかり慣れてしまい、最初のワクワクは一切ない。なんなら少し飽きてしまった。史料の全体像を把握できたので、何があるかないか分かったのだ。そして、自分が求めていたような文書はほとんどないことも把握してしまった。うーん、軌道修正が必要だなと思うけど、それもやはり史料に基づかないといけないので、今日も今日とてゴリゴリ史料を漁っては写真に撮るしかない。

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Feb. 20 ~ 28, 2018. 韓国に行ってきました

約1週間、韓国のソウルと平昌五輪が行われていたカンヌンに行ってきました。今回は韓国で気づいた色んなことについて書きます。とりあえず時系列的に並べます。

 

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空港でBlack Pinkに迎えられた時は早速テンションが上がった。

 

1日目 電車、人との距離

人とぶつかること、触れ合うことを厭わないという感じ。満員電車で人に揉まれるというだけではない。

自分が持っているつり革を他の人もつかんだりする。逆に、他の人が掴んでいるつり革を自分が掴んでも、特に嫌な顔なんてされないし、何も気に留めていない感じ。つり革シェアはけっこう驚いたけど、何回かやってたら普通に慣れていった。


そういえば、関川夏央『ソウルの練習問題』にはこんな記述があった。
「日本人の安定対話距離の三分の二くらいが韓国人のそれではないかという仮説をたてることができる 。喫茶店での観察によれば 、日本では対話者同士の距離は平均九〇センチなのに対し 、韓国では六〇センチである 。」
元々それくらい人と人との距離が実際に近いので、電車の中でつり革を持たれたくらいでは何も気にしないのだろうなと思った。

 

2日目、3日目 外交史料館

韓国にいる間、二回ほど外交史料館に行った。本当はもっと通うつもりだったけど、他の予定との色んな兼ね合いで、結局二回しか行けなかった。それでも、一応目星をつけておいた史料は入手できたので、初めはこれくらいかなとは思う。
外交史料館では、マイクロフィルムマイクロフィルムリーダーに通して写真を撮り、さらにそれを印刷する。印刷したものはPDF化して、持ってきたUSBに保存した。

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このマイクロフィルムリーダーを使うのは初めてだったので、なかなか使い方に慣れなかった。やっと慣れてきた頃には閉館時間になり、結局あんまり多くの史料を入手できなかった。難しい。

 

 

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職員のおばちゃんから「明日は来られますか?」と聞かれ、「はい、来ます」と答える。

すると、「開館時間は朝9時から12時、午後は13時から17時。なんだけど、明日は私が運動する日なので、午前は11時50分には閉めたいのよね、それでもいい?というか、朝に来る?」と聞かれた。

「朝に来たいと思ってますけど、11時50分には閉めてもらって全然いいですよ。いっぱい運動してください」と答えた。


結局次の日は朝早く起きたけど、なにぶん外交史料館までは遠いのと、朝に色々作業をしたかったので、午後から行くことにした。

外交史料館に着くと、おばちゃんはちょっと悲しそうな顔で「朝から来ると思ってたんだけど…私のことが嫌だったのかなって思ってた」と言われた。そんなこと言われるとは予想もしていなくてちょっと焦ってしまい、「いやいやいや、全然違います!朝はちょっと忙しくて…」と言い訳した。

この日は午後17時までずっと史料を見ていたが、やはりここに来るまでにもっと準備しておく必要があったと後悔。次はもっと万全の準備して、またここに来たいなと思った。
17時になって帰る頃、おばちゃんから「明日も来られますか?」と聞かれ、「いえ、明日は来れないんですが、来週は来るかもしれないです」と答えた。

「じゃあ、今日出しておいた史料は来週もキープしておくので、水曜日までに来なかったら戻しておきますね」と言ってくれたけど、結局また行く機会はなかった。ちょっと申し訳ない。

 

ホン・サンスの評判が悪い

ホン・サンス監督の作る映画はどれも好きだ。

Netflixにあった『自由が丘で』を二ヶ月前くらいにたまたま見て感銘を受けて以来、『へウォンの恋愛日記』、『ソニはご機嫌ななめ』を立て続けに見た。どれも驚くほど面白い。
とにかくシンプルな映画で、何か大きなことが起こるわけではないけど、登場人物たちの会話が妙にリアルで存在感があって、いつまでも見てられるような気がしてくる。

ホン・サンスは、撮影日の朝に脚本を書いて、当日に役者に渡すそうだ。さらに長回しを多用するので、会話がリアルなんだと思う。

あと、よくわからないタイミングで入るズームには驚く。それも慣れるとだんだん心地よくなってきた。久しぶりに好きな映画監督ができて嬉しい。


そんなホン・サンス監督だけど、韓国では不倫騒動で目下炎上中らしい。まあ、彼の映画を見ていると「中年の映画監督が若い女性と恋愛する」っていうモチーフがよく出てきたので、このニュースには特に驚かなかったが。


韓国にいる間に、何かしらホン・サンスに関する本を買いたいと思っていた。

日本ではまだムック本とかは出ていないので。数年前に何本か一気に上映されて以来、ファンは増えたらしいけど。ちなみに、2018年は日本で一挙に3本くらい特集上映されるらしいので楽しみ。


教保文庫という、韓国の大型書店に行った際にホン・サンスの映画を初期作からまとめて評論した本を見つけた。タイトルは『ホンサンスの人間喜劇』。著名な映画研究者が書いているみたい。

 

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韓国語で本をスラスラ読めるレベルには全然ないけど、興味ある本なら辞書引きながら読むのも苦ではないので、挑戦してみようかと思う。

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その本を友達に見せると、「ホン・サンス?そいつ、変態野郎じゃないですか」と言われた。うーん、やっぱりそんな反応なのか。仕方ない気もするけど。

 

バスに乗るのが苦手

韓国に行くと、いつもバスに乗るのに苦労する。

路線が難しいというのではなく、単純に乗りこなすのが難しい。

バスの運転手は乗客を待ってくれないので、席に座る前に発車することになる。その結果、体はひどく揺らされ、席になかなか座れないなんてこともある。席が見つからない場合は、転びそうになるのをなんとか堪えながら立つことになる。


そういえば、オランダのバスはどうだったかな。留学を終えてから半年以上経ったので、だんだん記憶が曖昧になりつつある。少なくとも、もう少し運転は親切だったような気がするが、自転車に対しては当たりが厳しかったと思う。道を全然譲ってくれないので、何度かぶつかりそうになった。


韓国でバスに乗るのはあんまり好きじゃないし苦手なんだけど、とにかく安いので乗るしかない。韓国では、初乗りを一度払えばその後の初乗り運賃を払わなくていい。

どういうことかというと、例えばバス→電車に乗り換えをするとき、バスで1000ウォン(約100円)くらいを払えば、電車は200ウォン(約20円)くらい払えば乗れる。電車だけ乗った時は、1200ウォンかかるんだけど、そこから初乗り分の1000ウォンが差し引かれるということだ。 

オリンピック

オリンピックのことはまた別に書きたいと思うので、今回はここまで。ちなみに、平昌五輪でカーリング女子の3位決定戦を見ました。