オランダ留学記とその後

2017年9月まで、オランダのグローニンゲン大学(RUG)へ留学していました。

いよいよ出発

本日8月25日、関西国際空港を経ち、ドイツ(フランクフルト)を経由して、オランダ(アムステルダム空港)へ向かいます。

航空券は、ルフトハンザ航空の便を大学生協で予約しました。大学の生協は何かと便利ですし、下手に自分で予約するより安心です。大学生であれば、無難に生協で予約するのがいいと思いました。

出発日の前日

いろいろやることは山積みだったのですが、まず、大学の友達と会ってきました。ランチとしてステーキを頬張りながら、留学についてアドバイスをもらう。その友達は中国へ約一年間留学していたので、心構えなどを聞きました。


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本日のランチ、ハラミステーキセット(980円)




二人で得た結論は、「語学に関して、下手な劣等感やプライドはいらない」ということ。彼によると、中国語に関しては「多少できなくても気にしない。これからよくなる」というマインドで勉強できた一方、英語に関してはそうはいかなかったようです。プライドが邪魔して、失敗するごとに落ち込んだらしい。

彼はその状態からは抜け出したようですが、この気持ちは非常によく分かります。でも、語学の習熟それ自体にはあんまり役に立たないのは分かりきってますよね。ということで、「下手なプライドを持つのではなく、失敗してもガンガンやってきます」という決意表明をしました。この気持ちに転換するのに一ヶ月くらいかかる気もしますが、早く切り替えたいですね。

荷造り

正直、ぎりぎりまで手を付けていませんでした。住居探しや滞在許可証の取得にかなり時間を取られたのに加え、新しいノートパソコンを買い、いろいろ設定したりと、荷造りをロクにせず面倒くさいことばかりしていました。
ちなみに、DELLのノートパソコンを買ったのですが、なかなかスタイリッシュで使いやすいです。タッチパッドが若干微妙なので、マウスを買うかもしれませんが。以前に使っていたASUSのノートパソコンもがんがん動くので、それも持っていこうと思います。というか、バックアップをとっておらず、ファイルの移行作業もしていない状況で…。物理的に持っていかないといけない状況ですね。

荷造りで難儀したのが、というか出発日の深夜(早朝)に現在進行形で難儀しているのが、本や論文をどの程度持っていくのかということです。正直、向こうの大学のコースワークに追われて、ほとんど参照できない気もするのですが…。
持っていきたい本は大きく分けて、英語の参考書、専攻の教科書、専門書の3種類です。いま並べてみたのですが、それぞれ5冊ずつあります。明らかに多いです。手荷物に詰め込めるのは可能ですが、果たしてオランダでこんなに読むのかという疑問が頭から離れません。「一応持っておきたい」レベルの本を集めると、この数になってしまいました。さてどうしたものかと頭を抱えていますが、10冊くらいには減らそうと思います。さすがに重いですし、結局読まなかった、みたいな結末が目に見えています。

座席指定

ルフトハンザ航空は、当日(24時間以内)であれば無料で自分で座席を指定することができます。というか、指定しないと変な席を充てられます。
飛行機の座席をじっくり吟味しながら、トイレに近い、前に人がいない、なるべく外に出やすい席を選びました。実は、閉所恐怖症とまでは行かないのですが、狭いところがかなり苦手であまりに真ん中だったりすると、怖くなっちゃいます。居酒屋の席なんかでも、さりげなく通路側を確保します。逃げれない状況が嫌というか、とても苦手なんです。
席は結局、4席並んだうちの真ん中になってしまいましたが、まあ仕方ないです。もう少し早めに指定しておけば…と思いました。座席指定は早めにやっておきましょう。
というか、このブログの教訓はすべて「準備は早めにやっておこう」です。それ以外にないです。面倒ですしかなりストレスたまりますが、留学準備はどうせやらないといけないことばかりなので。

Airbnb

今流行りの「民泊」をオランダでやろうと思います。というか、ホテルは高すぎて萎えたので、安く泊まるにはAirbnbしかありませんでした。
寮には29日に入れるのですが、それ以前には全く入れてくれないです。そのへんが厳しいというか融通がききません。なので、25日から28日までの宿を確保する必要がありました。
一日目は、アムステルダムに夜到着するので、その日はそのままアムステルダムに泊まります。次の日に電車でグローニンゲンへ向かい、26,27日はグローニンゲンで宿泊します。
一日目の宿はレビューの多さと高さから安心しているのですが、二日目以降の宿が少し心配。レビューはなく、最近登録した方のようでした。
ただ、実際に宿泊するまで宿代はかかりませんし、その辺はしっかりしているようです。なので、なんとかはなるでしょう、たぶん。まずはその方からのメッセージ待ちです。

以上、こんな感じで前日の準備をしていました。ほとんど寝ずに空港へ向かうことになりそうですが、おかげで飛行機内でよく眠れそうですね。

オランダへ留学します

「オランダ留学を検討されている方へ」

(2017年2月10日付追記)

留学の具体的な手続きなどは各個人でかなり異なると思うので、このブログではそれらについてはあまり詳しく書いてないです。(それでも、『留学準備』カテゴリーの記事は多少は参考になると思います)

それよりも、「オランダでの留学生活はどのようなものか?」というテーマについて記事を書いています。カテゴリー欄から、『オランダ』や『オランダ留学』を選んでもらえば、それらの記事を一斉に見ることができます。ぜひお試しください。

「オランダ留学」について興味を持っておられる方が検索してくれているようなので、追記として、アクセスの多かった記事本体にブログ案内を書いてみました。

以下、自己紹介とオランダでの部屋探しについて書いています。

 

自己紹介

kanhuniと申します。

2016年9月から翌年6月まで、オランダのグローニンゲン大学(University of Groningen)へ留学します。「グローニンゲン」と呼んでいますが、「フローニンゲン」と読むほうが実際の発音に近いようですね。留学中に感じた事や学んだこと、失敗したこと成功したこと、嬉しかったこと悲しかったこと等、備忘録代わりに書いていきます。

というのも、むかし授業を受けていた先生が「留学するなら日記をつけたほうがいいぞ。意外と忘れてしまうから」と言っていたのが耳に残っており、「留学をするなら日記をつけよう」と密かに心に決めていました。

今回、運よくグローニンゲン大学へ留学できることになり、それならばと日記をつけることにしました。2年ほど前から映画のことをだらだら書くブログはやっていましたが、テーマを決めた期間限定のブログも楽しそうなので、試しにやってみたいと思います。いざ大学が始まると頻繁に更新することは難しそうですが、気長に見てくだされば。約10か月間の留学なので、週1回くらい更新するとして、40~50記事くらい書ければ上出来ではないでしょうか。月に3~5記事くらい書く、というなんとなくの目標を掲げておきます。一応。

 

現在(8月半ば)は留学準備に追われております。準備はある程度進んではきたので、もう一息です。そんななか、留学準備のプロセスを記録しておくことは誰かの役に立つだろうと思い立ちました。「オランダ留学記」の類は検索するといくつかヒットしましたが、「アメリカ留学記」等には数としては到底及ばないでしょう。僕も日本語で情報を検索しようとしても、全くと言っていいほど求めていたものは探せませんでした。日本語ではあまりない情報ですから、記録しておくのも意味があるでしょう。

 

ということで、以下、約2週間前に他のブログに書いた留学準備の記事を一部転載しておきます。

部屋探しと滞在許可

オランダに今秋から留学する。いまは寮を探しているのだが、これがなかなか悩ましい。初めは大学が提供する寮を利用できると考えていたが、問い合わせたころには満員であるとのことだった。そもそも派遣決定が遅かったので住居探しは二の次であったので、探し始めるのがかなりおそかった。

そこで、今はオランダの住居探しサイトに登録して探している。それは学生等が自由に自分の住居を載せることのできるサイトで、「シェアハウスしてるんだけど、あと1人住めるのでどうですか?」みたいな情報が所狭しと並んでいる。閲覧したりメッセージを送るにはお金が必要で、2週間の登録で€21かかる。3000円くらいなのでそれなりに高く、その分信頼のおけるサイトというわけだ。

https://kamernet.nl/huren/kamers-groningen

↑ オランダ語のサイトなので、Google翻訳で英語に直してから読んでいます。

 

このサイトで探しているのだが、オランダ人の友達のアドバイスを受け、気になる物件があればとにかくメッセージを送っている。早く返信してくれる場合もある。しかし、住居が埋まっていても掲載を続けている場合もあり、「ごめんもう埋まった」と返信してくれる場合はいいほうで、放置されることも多いんだとか。だから「とにかくメッセージを送れ」とアドバイスをいただき、40件ほど適当にメッセージを送ってみた。

そのうち3件返ってきたが、どれも無理とのことであった。返してくれるだけましで、ありがたいなと思った。一つ面白かったのは、「フラタニティに属していないと入れないのよ」と言われたことだ。フラタニティってどういえばよいのか…サークルなのか? 僕も、映画『ソーシャルネットワーク』のイメージしかないので恐縮ですが、あんな雰囲気だと思う。実在するのだな、となぜか感慨深かった。

まずは気長に返信を待つしかない状況だが、そんなに時間がない。なんせあと1か月である。しょうがないから、民間会社のサイトものぞいてみた。民間のものは「家具なし」物件が多く、ベッドから何からすべて自分で揃える必要があるから面倒だ。

オランダの物件は日本のそれより整備されていないこともあり、壁や床が剥げていたり、自分で張りなおしたりしないといけないこともあるらしい。それはさすがに嫌だな。かといって「家具付き」は高くて珍しいようなので、しょうがないから家具なし物件も探さないといけない。ちなみに、先に書いたサイトでは「家具付き」を探している。

留学準備、しかも住居探しという序盤でいきなり面倒なことになっているわけです。滞在許可の話はさらに面倒で、平たく言うと、移民が勝手に入ってこれないようにオランダは入国管理が厳しい。いくら留学生でもけっこう煩雑な手続きが要求され、それがかなり面倒です。留学する人ってみんなこんなことクリアしてるのか、と思うと頭がクラクラしてきます。ただ、向こうの大学の人との英語メールでのやり取り、こっちの大学の人との日本語メールや電話でのやりとりなどを重ねるうち、事務仕事というか、何かしらの技術?能力?は少しだけ上がっているかもしれない。これも経験のうち、と割り切ってテキパキとやるしかないです。

結果

結果からいうと、昨日、SSHで住居を探すことができました。とりあえず一安心です。SSHとはオランダのNPOで、オランダにある大学周辺の住居を管理している団体です。広く利用されているようですが、その分、早く埋まってしまう場合も多いようです。毎日チェックしていたところ、運よく空きを見つけることができました。

https://www.sshxl.nl/en/about-ssh

19平米(12帖くらい)で、大学から自転車で約10分くらいの好立地の物件を借りることができました。あとは滞在許可なのですが、これも今週中に済ませそうです。

 

読んでくださった方には、「そもそも、なぜオランダに留学するのか」という疑問があると思うのですが、「その点については実はきちんとした理由がない」というのが正直なところです。はっきり言うと、「大学のプログラムに参加した」「それがたまたまオランダの大学だった」以上でも以下でもないのです。

ですから、ある意味、留学中に「オランダへ留学してきた意味」を考えていくことになります。「なぜ、オランダに?」って、そんなものは生活を送っていくうちにわんさか湧いてきそうなものなので、行く前にはあまり考えません。生活を送っていくうちに「来てよかったな」と感じたことの記録としてもブログを活用できればいいと考えております。

それでは、よろしくお願いいたします。

 

<追記1. >

それにしても、『シン・ゴジラ』は面白かったですね。日本にいるうちに見ることができてよかったです。感想はいろいろありますが…。とにかく一度目の感想としては「テンポがよくて気持ちいい」ということで、それは上に挙げた『ソーシャルネットワーク』を見たときの感想と同じです。「この量のセリフを通常の速度で喋ると3時間の映画になってしまうところを、なんと2時間に収めました」って最高じゃないですか。早く2度目を見に行きたいですね。

それと、日本では未公開の映画を向こうでは映画館で見れることになったり、日本より一足先に見れたりすると思うので、映画の紹介とか感想もたまにしたいですね。なかなか時間がとれるかはわかりませんが、ひとつ野望としては「海外の映画祭に行くこと」を掲げておきます。ヨーロッパではフランスのカンヌ映画祭が有名ですが、そのほかにも小さな映画祭は数多くあると思うので、少なくともオランダの映画祭には参加したいですね。休暇中に被ればぜひ行きたいです。