オランダ留学記とその後

2017年9月まで、オランダのグローニンゲン大学(RUG)へ留学していました。

留学119日目:いろいろあった

更新が滞っていました。なにぶん授業が忙しくて、更新する暇がなかったです。

毎日いろいろありすぎたので、これだけ時間が経つと何から書いていいやら・・・。

「あれも書かないといけない、これも書きたい」とか考えすぎて、更新をしないという悪循環でした。

とりあえず列挙する形で、ざっと振り返ります。

 

図書館に閉じ込められた

大学の図書館に閉じ込められました。

図書館は夜の12時までなのですが、その時間ぴったりまで作業した後、帰ろうとしたのは12時4分すぎ。

ちょっと過ぎてしまった…と思いながらドアを開けようとするも、開かない。

守衛さんも閉館時間ちょうどに帰ったようで、助けを呼んでも誰も来ない。

急いで友達にSOSを出したら、警察を呼んでくれました。

その警察の方が呼んだ守衛さんが来て、閉じ込められてから1時間ほどで脱出。

本当に申し訳ない…。

でも、もうちょっと見回りするとかもしてほしかったな。

とにかく、この事件以来は早めに帰ることにしています。

 

プレゼン×3

これまでの授業では、発言することはあっても、一人でプレゼンすることはありせんでした。幸いにも。

ただ、この約2週間くらいで、プレゼンを3本することになりました。

ヘトヘトになりましたが、精神的にはタフになりました。

というか、すべてあんまりうまく行かなかったんですね(主観的には)。

同じコースを受けているオランダ人の女の子はめちゃくちゃプレゼンがうまくて、感動していたのですが、

その彼女にプレゼンのコツを聞くと、「そりゃ、練習してるよ」とあっさり答えられました。そりゃそうですね。

 

他の学生で、プレゼンのときに緊張しまくるオランダ人の男の子がいて、その方はプレゼン中に深呼吸を3回くらいしてる。手も震えてしまったりしています。

 

対して僕は、あんまりうまくないプレゼンでも、「とりあえず堂々としよう」と思っています。

あと、言い訳もしなくないので、「Sorry」とか言いたくなっても言いません。

指摘を怖がるよりも、「なんでも言ってください、お願いします。自分のレポートに活かすので!」という姿勢です。

初めは落ち込むことも少しありましたが、本当に意味ないので止めました。

だって、そのために大学院にまで通ってるわけで、というかわざわざオランダにまで留学してきているわけで、自分より優秀な人達にコメントを貰えるなんてラッキーじゃないですか。

正直、プレゼンをする授業の日の朝は、「行きたくない…」とかも思いますが、

拙いプレゼンをした後にコメントを貰っている時は、「来てよかった…!」と感じます。前向きにはなれているので、よしとしています。

 

スケート

そんなプレゼンをした帰り、市場を歩いていると、寮の友達に遭遇。

「今からスケート行くんだけど、どう?」と聞かれ、「Why not?」と返しました。

この「Why not?」という表現、最近ハマっています。

友達に誘われたときにこれを連呼していると、なぜかめっちゃ笑われます。

いちど、「う~ん、今日は忙しいしな…」とかタメを作っておいて言うと、さらにウケます。

 

そんなこんなで、急に、アイススケートに行くことになりました。

面白いのが、スケートリンクは、なんと、屋外に設置されているんです。

十分寒いので、氷を維持できるみたいですね。

7ユーロ(840円)を払い、スケートリンクへ。

そこで気づいたのですが、僕、全然滑れないのでした…。

小学生から中学生のころ、毎年スケート遠足がありましたが、かなり下手でした。

それ以来なので、体も大きくなったし、「ひょっとしてうまくなっているのでは」とも思いましたが、実力は変わっていなかったです。

友達にまた笑われながら、でも僕も自分の下手さ加減に自分で笑ってしまってました。

なんやかんやで楽しんで、靴を脱いだ時、驚愕の事実が・・・。

足に水ぶくれができたうえ、それがめくれていたのです。しかもかなりの大きさ。

めちゃくちゃ痛かったですが、スケート場のお姉さんに絆創膏をもらい応急処置。

その後、薬局へ行って、大きな絆創膏を20枚位買ってきました。5ユーロでした。 

 

ローグワン

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スケートへ行ったあと、一緒にスケートをしていたイギリス人の友達が「ローグワンを見に行くけど、来る?」と聞くので、また「Why not?」と返して行くことに。

このセリフが定番のネタみたいになっています。ただ、これを言い過ぎて、友達の誘いにほとんど全て乗ることになっています。忙しいです。

スター・ウォーズ』シリーズの最新作ですが、めちゃくちゃ楽しかったですし、かなりグッときましたね。途中までちょっとしんどかったですが、中盤からかなり盛り上がりました。

 

たこ焼き・お好み焼き

同じ寮に住んでいるインドネシア人の二人組が、インドネシアに住んでいたときによく日本食を食べていたらしく、特にたこ焼きとお好み焼きが好きだと言われました。

大阪生まれ大阪育ちなので、それは自分の街のソウルフードだと伝えると、目をキラキラさせて「つくって!」と言うので「いいよ!」と即答し作ることに。

こちらに住んでいる日本人の友達にたこ焼き器をお借りして、あとはアジア系のスーパーマーケットで材料を購入。

お好み焼き粉が売っていたので、それでたこ焼きも作ることにしました。

早速、寮のキッチンで作っていると、

やはり珍しいのか、他の友達もどんどん集まってきて、小さなたこ焼きパーティに。

ハンガリーから来た女の子がいて、その子は特に興味を持ったらしく、黙々とたこ焼きをひっくり返していました。

その子はベジタリアンで、いつも豆のスープとかばっかり食べています。自分でも料理が下手だとかよく言っています。

でも、なんかそう言われると何か作ってあげたくなってしまい、お肉抜きのお好み焼きを作ってあげました。

そのお好み焼きに、ハンガリーから持ってきた辛いソースをかけて食べてました。

僕は少しだけたこ焼きとお好み焼きを食べたらお腹いっぱいになったので、ずっと作ってばかりいたのですが、そのハンガリー人の女の子に"You feed us!"と言われ、自分も食べるように促されました。

「feed」って単語、昔習ったときに、「これ、いつ使うんだろう」と思っていたのですが、「ああ、このタイミングか!」と妙に納得してしまいましたね(先日、”I feed you”って言いながらその子にお菓子をあげました)。

 

まあ、そんなこんながあって、僕は途中からは何も作らずに、座って食べていたのでした。

すると、インドネシア人の二人組がやたらたこ焼きをうまく作れるようになっていて、まんまるとしたたこ焼きを作ってくれました。

生地を途中まで流し込んだあと、ある程度焼けたらまた生地を入れる…っていう、なんとも本格的な焼き方をしていました。

味付けは普通にソースとマヨネーズをかけて食べていたのですが、だんだん飽きてきたので、ポン酢×マヨネーズをやってみました。

それをイタリア人に食べてもらうと、「ジャバニーズソースよりこっちのがうまい」と言われたのが意外でした。味覚ってわからないものですね。

初めはうまく焼けるか心配でしたが、結局、友達の方が作るのがうまくなったりと、なんとも楽しい夜でした。機会があればまたやりたいです。

あと、このパーティ以来、「料理がうまいやつ」と認識されました。けっこう嬉しいですね。

 

旅行の計画

ナイジェリア人の男友達と、26日に日帰りでドイツのブレーメン、30日からはパリへ1泊4日で行くことになりました。

ブレーメンではクリスマスマーケットへ行きます。

パリへは、夜行バスで行き、朝に到着した31日はディズニーランドへ行きます。なにげに人生初のディズニーランドなので、興奮しています。

たぶんディズニーランドで年越ししたのち、1日はパリ市内で過ごし、その夜の夜行バスでオランダのアムステルダムに帰る予定です。

かなり弾丸ツアーですが、こんな機会そうそうないので楽しんできたいですね。

 

あとがき

書いていて気づいたのですが、この一ヶ月くらいで寮の友達とはぐっと仲良くなれた気がします。誘いには断らずなるべく顔を出したり、自分から何かやってみたり(たこ焼き)、そうしていけば仲良くなれました。とりあえずよかったです*1

 

そんな友達も、クリスマスということで、かなりの割合で実家へ帰ってしまいました。寂しくなります。新年には帰ってくるのですが、「~の最後の日だから!」とか言って、キッチンでは誰かしらがビールを飲んでいます。僕も勧められるので、また「Why not?」って言いながらビールを飲んでます。気前のいいマルタ人がいつもタダでビールをくれるので、最近はほとんど自分では買ってないです。

 

あと、見に行きたい映画がいくつかあって、『La La Land』(『セッション』の監督作で、ライアン・ゴズリングエマ・ストーン主演)と『Hacksaw Ridge』(メル・ギブソン監督、アンドリュー・ガーフィールド主演)はかならず行きたい。

主演を確認していて気づきましたが、エマ・ストーンアンドリュー・ガーフィールドという、元カップルたちの映画を見に行きたいことになりますね(どうでもいい情報です)。

19ユーロ払えば映画館が(!)一ヶ月見放題なので、1月はそのプランに加入しようかしら。月に平均一回は見に行ってますが、1回で10ユーロはするので、2回ですぐに元が取れちゃうんですね。同じ映画を2回見たいこともあるので、これは本当に便利というかお得です。

「日本でもやったらいいのに」と思いましたが、日本では映画を見る人はかなりの回数行くけど、行かない人はほとんど行かないと読んだことあるので、一回一回きちんと金取らないと成り立たないのでしょうね。

映画観客はどこにいる?──各種調査から考える(松谷創一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

年に1回以上映画館に足を運ぶ4120万人のなかで、年に1回のみは37%の1524万人、年に2回(半年に1回)は28%の1071万人となる。この両者をライトユーザーとし、さらにこれらに年に一度も行かない8580万人を足すと、1億1175万人となる。つまり、年に4回以上映画館に行くヘビーユーザーは残りの1525万人ということである。

1525万人──それは日本の人口の12%にあたる。さらにその先を見ていくと、年に4回(3ヶ月に1回)行くのは700万人、年に6回(2ヶ月に1回)行くのは371万人、年に12回(月に1回)行くのは206万人、年に12回以上(月に1回以上)行くのは、165万人

らしいです。他国と比較してもかなり少ないようです。

ですが、今年は『ちはやふる』に(たぶん)始まって、『シンゴジラ』、『君の名は。』、『この世界の片隅に』等、邦画が大ヒットしていたので数字は増えてるかもしれません。一部では『High&Low』が大人気でしたし(ハイロー祭りについていけなかったのだけが心残りです)。

今回はこの辺で。

 

*1:ただ、同じ寮だとずっと一緒にいることになるのでたまに疲れます。そんな時は、一人で部屋にこもってホラー映画を見たり、たまに大学の友だちと遊んだりしています。この前はユダヤ教会で開催されていた写真展に行ってみました。ただ、最近はたとえ部屋にこもっていても、友達がノックして「What’s up yo~」とか言って部屋から出してくれるので社交性がアップしました。