オランダ留学記とその後

2017年9月まで、オランダのグローニンゲン大学(RUG)へ留学していました。

留学165日目:スラングを使うと面白い

2016年9月からオランダに留学しています。今回は英語のスラング(俗語)について。

 

スラングを覚えた

個人的に、語学を覚えるときに楽しいことって、スラングを覚えることだと思うんですよね。

韓国語を勉強していたときも、韓国人の友達からいろんな俗語を教えてもらったのが印象に残っている。いまでも覚えていたりするくらい。

寮で一緒に住んでる友達は、みんな英語のネイティブスピーカーではないけど、ほとんどネイティブと言えるくらい英語がうまい。「どうやって勉強したの?」って、ついつい驚いてしまう。

ある時、イラン人の友達に質問すると、「英語のオーディオブック(本を朗読したCD)をずっと聞いてたよ」「あとは、インターネット世代だから、映画とかドラマとかをネットで見るうちにできるようになったな」ということでした。

寮の友達同士の会話では、スラングが飛びあってて、お互いに言い合って笑っている。

初めは、「よく意味わかんないな」とか思って眺めてたけど、やっぱり意味は知りたいと思い、その都度質問するようになった。あと、”Urban Dictionary”という、スラングとか俗語がたくさん載ってるネット辞典を教えてもらった。

そこでいろいろ調べるうちに、以下のページにたどり着いた。

最近使われる10個のヒップホップワード! | Listn.me

ここではあえて書かないが、リンク先にあるような言葉を自分で使ってみると、友達にすごくウケた。控えめに言っても爆笑されるので、ついつい嬉しくなってしまい連呼している。

 

スラングを使う面白さ

それまで当たり障りのない(?)英語ばかりを話していた奴が、いきなり俗っぽい話し方をしたり言葉を使ったりするから面白いんだと思う。

例えば、僕は大阪出身だけど、外国人の友達がコテコテの大阪弁を使っているのを聞いたりすると、なんだか面白く感じてしまう。

コテコテの言葉、あるいはスラングと本人とのギャップに面白さを感じるわけだが、この面白さには驚きも入っている。「よくそんな言葉知ってるな!」という。

 

これはちょっとまた別の話にはなるかもしれないが、少し思い出話を。

昔、『愛・地球博』に行ったことがある。しかも行った日は閉園の前日で、やたら混み合っていた。僕はなぜか、混沌としたお土産市場が立ち並ぶインド館の魅力に取り憑かれてしまい、2時間くらいあてもなくインドのマーケットを模したパビリオンを彷徨っていた。

面白かったのが、お土産品を売るインド人たちが「ヤブレカブレ、ヤブレカブレ」と連呼してしていたことだ。初めは「インドの言葉なのか?」と不思議に思って聞いていたが、途中でその意味に気がついた。そう、明日が閉園だから、「破れかぶれ」になって土産物を売りさばいていたのだ。おそらく日本人の誰かが教えたのだろう。20件は立ち並んでいた土産物屋の店主たちが叫んでおり、その現場は異様な熱気に包まれていた。

「ヤブレカブレ」の意味に気がついてから、なんだかすごく面白くなって笑いがこらえきれなくなってしまった。小6の自分は「破れかぶれ、ヤブレカブレ」と笑って真似して連呼しながら、混沌としきったインド館を練り歩いた。ついでに、象の置物を値切り交渉をして購入した。僕は「100円しかないんだ」と見せながら言うと、インド人の店主に渋い顔をされ、200円の値がついていた象を無造作に手渡された。その象は、いまでも家に飾ってある。

話をもとに戻す。

おそらく、習いたてのスラングを嬉々として連呼している自分は、「ヤブレカブレ」を連呼していた『愛・地球博』のインド人のように、なんだか笑いを誘っているのだと思う(自分で改めて書くとバカみたいで恥ずかしいけど)。僕が使いどころを間違ってる時もあるだろうし、とにかく、ある単語を連呼するのは変だ。

寮の友達の前で、英語のスラングを使った時に爆笑されるのは、こういう感じの理由じゃないかなと思う。

 

お酒と言語

あと、先週はパーティーがあったのだが、お酒に酔ったついでに、またいろんなスラングを教えてもらった。ひどい言葉も多かったけど、面白いスラングを教えてもらった。

ちょっと話はそれるが、お酒に酔った時は恥ずかしさがなくなり、英語もペラペラ話せている気がする。間違いも気にしなくなるし、自意識みたいなのが薄れていって、ふわ~っと話せる気分になる。あんまりうまく書けないけど。

 

とにかく、スラングはいろんなニュアンスを短いワードに含んでいるので、文化の違いを感じることができたり、言葉の面白さを知ることができると思う。そして笑いが取れる。

最近だと、トランプ政権下でできた”Alternative facts"(もう一つの事実)なんかが人気。あとは”Fake News"(噓ニュース)とか、”Post Truth"(ポスト真実)とか。こういうワードをうまいところで言うと、いいジョークとして機能する。

スラングが面白いなあと思うのは、こういう流行り廃りがあるところ。新しい言葉がネット上やメディアの世界でもどんどん生み出されるので、最近は、そういう言葉を知るために英語でニュースを追っかけたりしている。いいモチベーションになっているので、これからも続けていきたい。

 

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